チョンスラ

morisakikazuo2004-11-20

チョンスラといえば「元気印」というイメージがある。
1963年生まれで、幼い頃からTVCM数十本に出演するというモデル経歴を持つ。
82年「パラミヨンナ--風だったのね」で歌手デビューを果たすが、翌83年の「ア、テハンミングッ--ああ大韓民国」の大ヒットで、彼女のイメージが定まってしまった感がある。彼女の元気印もこれに起因するところが大きい。
80年代終りまで韓国では歌謡曲のテープやLPのおしまいには「健全歌謡」を一曲入れることが義務つけられていた。チョンスラの場合は自分のヒット曲「ああ大韓民国」を入れておけばそれでOKだった(^o^)
Morris.が彼女を意識したのは「ナンノエゲ--私はあなたに」という曲で、映画「恐怖の外人球団」の挿入曲である。これは人気漫画家イジャンホの長編漫画の映画化だが、タイトルの「外人--ウェイン」は「外国人」ではなく、アウトローという意味だ。だから邦題を「外人球団」としたのは間違いで、「人外球団」とでもするべきだったと思う。それはともかく
あなたが喜ぶことなら何でもするわ
あなたが好むことなら何でもするわ
星や花より美しいあなただもの
どんな物にも替えがたいあなただもの
いっしょにいたらこの世さえ私たちのものなのよ
あなたが嬉しいことなら何でもするわ
あなたが望むことなら何でもするわ(日本語詞 三桂令二)

歌詞を見ればわかるとおり、これ以上ないくらいの甘いラブソングで、これをまたチョンスラがこれ以上ないくらい可愛い声で歌ってたものだから、Morris.はチョンスラって、きっと触れたらこわれるような華奢な少女歌手だと思い込んだ。
ところが、88年の「ファンヒ--歓喜」でそのステージをTVで見てちょっとぶっ飛んでしまった。すごいパワーである。丸顔で身体も丸型(^^;)で、まさに元気印。でも、この曲もすごく良い曲でしびれてしまった。
「歓喜」のビデオ

その後90年代前半からあまり見かけることもなくなったのだが、90年末くらいからまた時々TVに出演するようになった。しかし、えらくスマートになり、ものごしもしとやかで、前の溌剌とした感じがなくなったようでちょっと心配していた。
でも、先月久しぶりに「開かれた音楽会」の冒頭に出てきた彼女はまた、もとの明るい元気な姿を見せてくれた(写真)。スタイルもまた元に戻ったみたいだ。やっぱり彼女は笑顔が似合うと思う。
以前六甲学生青年センター朝鮮語講座で教えて貰った高秀賢先生が若いときのチョンスラにそっくりなので、すごく親しみを覚えたことを思い出した。