キムワンソン

morisakikazuo2005-01-24

先週の「開かれた音楽会」に久しぶりにキムワンソンがゲストに出ていた→。歌ったのは「ナマネゴッ-私だけのこと」と「ピエロヌンウリルポゴウッチ-ピエロは私たちを見て笑う」の2曲だけだったが、TV画面とはいえ彼女の姿を久々に拝むことができて嬉しかった。
キムワンソンは80年代後半のダンサブル女性シンガーNo.1である。1969年5月16日生まれ、86年に「オヌルパム-今夜」でデビューだから、17歳でデビューしたことになる。当時の韓国芸能界の中では異例の若いデビューといえるだろう。
その後は、立て続けにヒットを飛ばし、ダンシングクイーンの地位をほしいままにしていたが、突然芸能界引退-台湾芸能界でバラドルとして再デビュー-韓国帰国リバイバルという、これまた異例と思える芸能歴である。
彼女の魅力はあの三白眼にあったとMorris.は思う。声や歌い方、踊りもセクシーだったが、それ以上にあの目で睨まれたらそれだけで昇天しそうな気にさせられたものだ。
当時niftyパソコン通信(^^;)で、韓国歌謡ファンの集まり「光化荘」という同好会があったのだが、その前身が「キムワンソン学会」というなまえだったことからでも、わしらの中でのキムワンソンの占める意味の大きさが推測できるだろう。
好きな曲を羅列すると「カジャンムドフェ-仮装舞踏会」「シロヨ-嫌よ」「リドゥムソゲクチュムル-リズムのなかであの踊りを」「ナホルロチュムチュギンノムウェロウォ-一人で踊るのはとても淋しい」「クゴンノ-それはあなた」「エス-哀愁」など多々あるが、個人的には88年に出されたアルバム「88キムワンソン」に止めを刺す。
「リドゥムソゲクチュムル」のビデオ
このアルバムはすべて80年代のシンガーソングライター、イジャンヒの曲で構成されている。Morris.はずっとイジャンヒを女性と思い込んでた。ある日髭生やした彼の写真を見つけて驚いてしまった。なかなかの才人であるようだ。Morris.はこのアルバムはテープでしか持ってないが、あまり聴き過ぎてちょっとテープが伸びそうになってたので今はMDに落としたものを愛聴している。
全曲イジャンヒ作品と書いたが「イッチョジンサラム-忘れられた人」という曲だけは、作詞作曲「イコウォル」という名前になってるが、曲を聴いた限りではイジャンヒの曲だと思われる。「イコウォル=イコール」で、つまりはイジャンヒの変名である可能性が高いと思う。
Morris.はソウルで一度だけ彼女に会ったことがある。台湾から帰って来たばかりの頃と思うが、彼女のファンクラブ「ピエロ」が、誕生日に彼女を囲む会を催したとき、やはり彼女のファンだったわだのりさんのつてで、潜り込むことができたのだった。生身の彼女はやっぱり魅力的だったし、歌とは違って、落ち着いたものごしのいい女という感じだった。
数年前に二枚組のアルバム「S」を出したが、いまいちヒットしなかった。一枚は過去のヒット曲のリメイクだったが、やっぱりMorris.には以前の歌い方のほうが好きだったな。
それで、この前久しぶりに見たキムワンソンは、昔のままのナイスボディで踊りも軽やかで美しかったのだが、あの「三白眼」が普通の目になってるではないか!!なんか、顔全体が別人ぽくなってしまってる。美人なのは間違いないが、ちょっと哀しい思いにとらわれてしまった。