KBS歌謡舞台1000回豪華メドレー

morisakikazuo2013-09-21

いやいやー、おひさしぶりでーすっ!!! というか、ほぼ一年ぶりの更新である。
いつものことだが、韓国歌謡(トロット、ポンチャック)への思いは継続中で、ネタだって、結構ありあまってる(>_<)はずなのに、ついついMorris.日乘に、掲載して、それですましてた。
今日のお題は、You Tubeで偶然見つけた動画である。これが、もうあまりに素晴らしかったので、急遽ここで紹介することにした。
タイトルの通り番組1000回記念の特番である。
KBS歌謡舞台といえば韓国歌謡(k-popではない)番組唯一無二の鉄板番組である。今週が1340回だったから、かなり古い。ネットで調べたら、2006年11月6日放送された番組だった。7年前のネタということになるわけで、完全に時代を後ろ向きに見てると言われても仕方がないのだが、You Tubeの映像なんていつ削除されるかわからないし、ともかく、見られる間に、みんなにも見てほしかったのだ。
なんたって出演歌手が豪華である。そして韓国歌謡の名曲26曲が矢継ぎ早に繰り出される。たぶん1時間半の拡大枠だったと思うのだが、You Tube投稿者がMC部分カットで編集してるので、もろ「ポンチャックメドレー」みたいな番組になっている。
とりあえず、プログラムをメモしたものを見てもらおう。韓国語タイトル、邦訳、発表年度、元歌の歌手、この番組で歌った歌手名の順である。
1.눈물 젖은 두망강 涙の豆満江1938(キムジョング) 四天王
2.대지의 항구 大地の港1941(ペンニョンソル) ペイロ、キムクッカン、キムサンベ、チョハンジョ
3.난랑 십팔세 朗らか十八歳1947(ペンナンア) キムヘヨン、チャンユンジョン
4.타향살이 他郷暮らし1934年(コボクス) キムクッカン、ペイロ
5.알뜰한 당신 大事な貴方1937(ファングムシム) ハチュナチェユニ
6.이별의 부산 정거장 別れの釜山停車場1953(ナムインス) ヒョンチョル、ソルンド
7.목포의 눈물 木浦の涙1935(イナンヨン) チュヒョンミ、ムンヒオク
8.신라의 달밤 新羅の月夜1947(ヒョンイン) ソンデグヮン、テジナ
9.봄바람 님바람 春風人風1958(ファンチョンジャ) ヒョンスク、イジャヨン
10.유정천리 有情千里1959(パクチェホン) キムサンベ、チョハンジョ
11.여옥의 노래 如玉の歌1954(ソンミンド) キムスヒ、ハネジン
12.봄날은 간다 春の日は過ぎゆく1953(ペクソリ) チュヒョンミ、ハチュナ、キムスヒ
13.애수의 소야곡 哀愁の小夜曲1937(ナムインス) チュヒョンミ
14.선창 埠頭1941(コウンボン) ソンデグヮン
15.나그네 설음 流れ者の悲しみ1940(ペンニョンソル) キムスヒ
16.불혀자는 읍니다 不孝者は泣く1940(チンバンナム) テジナ
17.산너머 남촌에도 山向こうの南の村1964(パクチェラン) パクチェラン
18.노란 셔츠 사나이 黄色いシャツ1961(ハンミョンスク) トゥッティ、チャンユンジョン、LPG
19.울른도 트위스트鬱陵島ツイスト1957(李シスターズ) トゥッティ、チャンユンジョン、LPG
20.이별의 종착역 別れの終着駅1960(ソンシヒャン) 4ダイナミクス
21.무정의 세월 無情な年月1973(ハンセイル) 4ダイナミクス
22.머나먼 고향 遥かな故郷1971(ナフナ) トゥッティ、4ダイナミクス、LPG
23.번지 없는 주막 番地のない酒場1948(ペンニョンル) ヒョンチョル
24.울고 넘는 박달재 泣いて越えるパクタル峠1948(パクチェホン) ムンヒオク、チェユナ、ハネジン
25.비내리는 고모령 雨降るコモ嶺1947(ヒョンイン) ソルンド
26.꿈에 본 내 고향 夢見る故郷1952(ハンジョンム) ハチュナ

12曲めまでは、ワンコーラスずつで、ほんとにとっかえひっかえ状態。その後、ソロでじっくりバージョンと、ショートバージョン取り混ぜ。
Morris.としては、3.のキムヘヨンとチャンユンジョンのデュオで、舞い上がってしまったね。男性歌手は四天王(ヒョンチョル、ソンデグヮン、ソルンド、テジナ)揃い踏み、Morris.好みのペイロ、チョハンジョに、キムサンベ、キムクッカンとやっぱり豪華。
女性陣は、チュヒョンミ、キムスヒ、ヒョンスク、ハチュナ、ムンヒオク、イジャヨン……と好きな歌手だらけ。13.の番組最多出場のチュヒョンミの「哀愁の小夜曲」は、絶品としか言いようがなかった。

当時の新聞記事(中央日報2006/11/01)から、おおまかにダイジェストしておく。

11月6日に放送1000回めを迎えるKBS歌謡舞台。1985年11月4日の初放送から21年目の快挙である。一番数多く歌われた曲は「チルレッコ 野茨」、一番多く出演した歌手は、ちょうどこの番組が始まった頃にデビューしたチュヒョンミ、一番長く司会を努めたのは18年間マイクを握ったキムドンゴン。
草創期には演歌一色という非難を受けることもあったが、キムドンゴンの絶妙な司会と断腸のミアリ峠で始まるこのプログラムは、まもなく中高年層の全幅的支持を集めるようになった。日帝植民地時代、開放、朝鮮戦争など激動の韓国史を通じて、人々の心を慰め、励まし、楽しませた、歌の数々。人々は自分たちの痛みを代弁する歌に耳を方向け、涙を流した。
海外からの反応も熱かった。87年リビア公演が最初の海外公演だった。大水路工事のため働きに出た多くの韓国人勤労者は歌謡舞台を見てむせび泣いたという。以後88年米国LA公演、90年大阪、ドイツ、ブラジル、などにも足を伸ばし、韓国国内でも都市部はもちろん辺境地公演も積極的に行い、現在まで地方公演は39回になっている。
1000回のうち119回も歌われた「チルレッコ」に続くのは「夢見る故郷」「雨降るコモ嶺」「泣いて越えるパクタル峠」「番地のない酒場」などの曲である。これらの歌に共通するのは故郷への思いである。3年にわたって舞台作家を受け持っているチェホン氏は「リクエストを見ると、朝鮮戦争のことや、幼児期に別れた友のことを書いてるものが多い」やはり、朝鮮戦争で故郷を失った多数の同胞の記憶は忘れられないのだろう。
最多出演歌手チュヒョンミは84年のデビュー。「私と歌謡舞台は一緒に年を取ってきたみたい」と語り、他の放送出演はあまりしなくても、歌謡舞台だけは抜けない。それだけ愛着もあり、責任感もある。と番組への熱い思いを語っていた。

チュヒョンミのことが大きく採り上げられてる。たしかにその通りで、チュヒョンミ抜きの歌謡舞台は考えられないと思う。リビア公演のことも、事あるごとに懐かしい想い出として舞台で話題にしている。「長けりゃ3年短くて1年」という彼女のヒット曲は、このリビア公演のために作られたものらしい。
一年ぶりの書き込みだが、何となく手抜きっぽい気もするけど、今日はこれくらいにしておく。

それでは、来年まで、さよなら、さよなら、さよなら(^_^;)!!