インスニ2

morisakikazuo2004-11-24

このところ「開かれた音楽会」があまり面白くない。というか、Morris.は以前から、この番組の編成がいまいち気に入らなかった。
数人の特集+フォーク系+クラシック歌手というふうに、いくつかのジャンルを包括的に取り扱うというのが、そもそもタイトルの由来なんだろうが、Morris.としてはしっかり歌謡曲を聴かせてもらいたいのだ。
先週なんかわざわざモスクワまで遠征して長時間特別番組にしてたのだが、別にモスクワで歌ってるチェジニやソンデグヮンを見たいということはないし、ましてコサックダンスにボリショイバレーを韓国歌謡番組で見る意味は皆無である。
今週もいまいちノリが悪いなと思って見ていた。若手女性歌手ジェイもMorris.の好みからは外れているし、人気ピカ一のピも不要、足が悪くて車椅子で登場した女性フォーク歌手にも拒絶反応。いいかげん欲求不満になってるところに、登場したのが韓国のダイナマイト姐御インスニで、3曲も歌ってくれたので、これまでの鬱憤を一気に晴らしてくれた。
一曲目は新曲「HIGER」で、前回もこれは歌ったが、今回は女性ダンスチームがバックで、前回よりノリが良かった。3曲目はお馴染みの「パミミョンパムマダ--夜なら夜ごとに」で、これはほとんど余裕でのていくだったが、すごかったのは2曲目に歌ったシンジュンヒョンの名曲「ニムンモンゴセ--貴方は遠いところに」で、ひさびさに鳥肌がたった。
この曲はオリジナルはキムチュジャで、これはもちろん素晴らしいし、もちろん作者のシンジュンヒョンも自分のバンドで何回も録音していてこれはこれで聴き応えがある。ぺティキムのものも悪くはない。これまでに最高!!と思ったのは、チャンサイクの換骨奪胎バージョンで、これはもうたまらん、と思わせる出来だったが、今回のインスニ版は、この曲のソウル(地名のSeoulでなくsoulね)バージョンとでもいうべきだろう。
とにかく、インスニって韓国人よりアフリカ黒人の血が濃いんじゃないかと思わせるような風貌とフィーリングだし、あのパワフルな存在自体がすごい。あらためて彼女のパワーに脱帽である。