チュ・ヒョンミと10人の作曲家(アルバムレビュー)

morisakikazuo2012-09-26


またまたまたまた半年以上空いてしまった(^_^;)
耳タコだろうけど、韓国歌謡、トロット、ポンチャックへの興味関心愛好度は薄れることなく、前より加熱してるのではなかろうかと思う。
歌謡ネタだって、いくらでもある。(ハズ)
それなのに、このブログの更新が無いのは……ひとえにMorris.のサボりである。
前置き、お断り、言い訳はこのくらいにして、今日のお題(^_^;)は、「チュヒョンミのLove Letter」アルバムレビューである。現時点では最新アルバムということになるだろう。とはいうものの、発売は2011年12月だから、いささか遅きに失したとも言えるかもしれない。
明日、9月27日が彼女の誕生日なので、それに合わせてのアップということにしておこう。 

ヒョンミさん生日祝賀ハムニダ!!

Morris.はこのアルバムを2012年7月1日、チュヒョンミ日本初リサイタルの会場四日市市文化会館で入手した。手ずから持参のCD100枚にチュヒョンミ自筆のサイン入りで会場前で発売されたもの。わしらファンクラブ(日韓歌謡架橋関係者のことね(^_^;))には、優先的に割り当てがあった\(^o^)/。
これまでのアルバムと違って、発行元がKBSメディアとなっている。KBSと言えば、韓国トップの放送局、日本で言えばNHKにあたる。
チュヒョンミは2年前から、KBS2ラジオ(Happy FM)で、毎晩8時から10時までのDJ番組を担当している。毎日2時間、というのもすごいが、この番組のタイトルが、今日紹介するアルバムタイトルとそのまま同じ「チュヒョンミの Love Letter」である。
彼女のヒット曲「Love Letter」の援用と思われるが、聴取者からの投書を読むコーナーが両親や家族、友人などへの親愛の手紙中心となっているから、それも併せての命名だろう。
番組は二部構成になってて二部では曜日ごとに違ったメニューが用意されている。
日曜日第二部の特集は、韓国有名作曲家をゲストに呼んで、それぞれの作品を流してエピソードなど紹介するという贅沢な企画で、これはMorris.には実に興味津々の企画だった。
愛の迷路」「キリマンジャロの豹」の作曲家キム・ヒガプと、「ネパクチャ」「無条件」の作曲家パクヒョンジンの回などは2週連続で、これらは録音して繰り返し聞き返した。
このアルバムはその特集から生まれたものだと思われる。いや、ジャケットにきちんとそう書いてあった(^_^;)

「この音盤は、KBS Happy FM「チュヒョンミのLove Letter」の日曜日コーナーに出演した10名の作曲家たちが1曲ずつ新曲を提供し、それをチュヒョンミが歌って、その収益金を、KBSカンテウォン管弦楽団を通じて、多文化家庭に寄付する目的のプロジェクトで製作されたものです。韓国大衆歌謡分野で、自他共に認められる国内最高の作詞作曲家と編曲者たちが心を一つにして出来上がった10曲に「余白」の中国語版を加えた11曲が収められています」(ジャケットから、適当に引用)

そしてこに選ばれた10人の作曲家の面子たるや、まさに、現時点での韓国歌謡作曲家オールスターズみたいなものである。
まさにこのアルバムは韓国現代作曲家早わかり見本帳ということもできる。そして、この十人十色の作品を見事に歌い分けるチュヒョンミの歌唱力と表現力、作家たちからの、彼女への信頼と愛情を感じることができる、美味しすぎる一枚と言えよう。
それではアルバム全曲を紹介していくことにする。せっかくなので、それぞれの作曲家の代表曲(Morris.の愛唱曲中心に(^_^;))なども併記しておく。

曲名(ハングル 発音、日本語訳)作詞者名、作曲者名 テンポ(bpm) keyの順

1.내일 가면 안되나요ネイルガミョンアンデナヨ 明日行くことにしちゃ駄目? 詞/재훈チェフン 曲/정주희チョンジュヒ 130 A
最初の曲は、別れの曲なのに明るい雰囲気の、アップテンポトロット。キムヨンジャの新曲「10分以内に」みたいな感じのイントロでインパクトがある。
「今日行くのは止めて、明日行くことにしたらどうよ? 今夜はシャンペン飲んで楽しい夜を過ごしましょ」
といった甘い内容で、割と淡々としたメロディラインをチュヒョンミは余裕たっぷりにしかも情感豊かに歌い上げている。
「シャンペン」の発音が日本とちがってていかにも美味しそうに聴こえる(^_^)/。タイトルにもある「안되나요アンデナヨ 駄目?」の「되」の発音がこれまた絶妙でゾクッとさせられる。
作曲家チョンジュヒはチュヒョンミの比較的最近のヒット曲「タウムンナンモルラヨ 次はわからないわよ」の作者である。そういえば、この曲のイントロとも雰囲気が通じるような気がする。彼は名うてのトロットキーボード奏者でもあり、ステージではアコーディオン奏者としてもよく登場している。Morris.がお馴染みの彼の曲には「ジョンテムネ 情のために ソンデグヮン」がある。

2.여백 ヨベク 余白 詞/정욱ジョンウク 曲/정풍송チョンプンソン 84 C
いかにも中華テイストの、切ないスローナンバー。「何日君再来」「夜来香」を連想させる。って、Morris.は中国の曲と言えばこの2曲くらいしか知らない(^_^;) このアルバムの11トラックには中国語バージョンも収められている。
周知の通りチュヒョンミの父は中国人で、彼女は韓中バイリンガルであるから中国語はお手のもので、ステージでは時々中国の名曲を歌ってるし、最近多くなった中国公演では自分のヒット曲を中国語歌詞で歌うのも恒例になってるようだ。
「初めてあった途端に惹かれ合った二人。お互いの心は相手のことでいっぱいだったのに、いつのまにか心の中に余白が生まれてしまった。これから二人の間はどうなるのだろうか」
という、ほぼ恋の終わりを予感させる内容で、1曲めとは対照的な、深い悲しみをたたえた歌である。このアルバムの中では一押しということなのだろうか、韓国のテレビ番組などでの露出頻度は一番高いようだ。四日市のリサイタルでも韓中取り混ぜて披露してくれた。
作曲家チョンプンソンは、かなりベテランのヒットメイカーで「ミウォミゥオミウォ 憎い憎い チョヨンピル」「カボリンタンシン 去ってしまった貴方 チェ・ジニ」「カルセクチュオク セピア色の追憶 ハネジン」など数々の名曲をものしている。どちらかと言うとバラード、ムード歌謡っぽい曲が多いようだが、余白は、彼の作品の中では異色の名曲となりそう。

http://www.youtube.com/watch?v=yTizWZgFccg

3.워아이니 ウォ・アイ・ニー 我愛你 詞/임준역イムジュニョク&임수연イムスヨン 曲/김영광キムヨングヮン 92 C
2曲目に続いて中華テイストナンバー。こちらは「香港アガシ」「花馬車」などの「中国風味韓国歌謡」を髣髴させる明るく可愛い曲調である。タイトルはもちろん北京語の「我愛你 I Love You」である。
「会えなくてもウォ・アイ・ニー、別れが来てもウォ・アイ・ニー、ちぎれ雲になっても風が便りを伝えてくれる。あなたの写真見てウォ・アイ・ニー、あたしひとりの思い出にウォ・アイ・ニー」
これまた悲恋なのにちょっと楽しそうである(^_^;) 
キムヨングヮンといえばチュヒョンミがブレイクした時期(80年代末から90年初頭)のヒット曲を量産したニ大作曲家の一人(もう一人はナムグギン南国人)だ。
「チャクサラン 片思い」「トマンナンネヨ また会いましたね」「オジェガトゥンイビョル 昨日みたいな別れ」「チャムカンマン ちょっと」「ロブレト Love Letter」とヒット曲5連発を並べるだけで、その凄さがわかると思う。
「'90チュヒョンミ」アルバムに至っては収録12曲全てがキムヨングヮン作曲だった(@_@) まさにチュヒョンミ専属作曲家と言っても過言ではなさそうだが、チュヒョンミ以外の歌手にも驚くほど多くのヒット曲を提供している。
「サラングンヌンムレシアッ 愛は涙の種 ナフナ」「ヨゴシジョル 女高時代 イスミ」「ムジョンブルス 無情ブルース カンスンモ」「チョンドゥンペ 情け船  キーボイス」(@_@) まさに大物作曲家だね。

4.눈에 삼삼 귀에 맴맴 ヌネサムサムクィエメムメム 眼には燦燦耳に纏綿 詞/이경미イギョンミ 曲/이현섭イヒョンソプ 124 A
ラテン調の軽快なリズムで、恋の予感に心震わせる娘心を明るく軽快に表現している。
「会えばお茶するくらいの軽い付き合いだったのに、だんだん心が傾いて、あなたを見るたび、あなたの声を聴くたび心がどきどきしてしまいそう。今夜も寝付かれずあなたのことばかり思ってる」
というアガシ(ギャル)の歌を、チュヒョンミは「アガシらしくなく(^_^;)」可愛く歌ってる。この歌の聴きどころはタイトルフレーズの繰り返しなのだが、この眼に「サムサム」 耳に「メムメム」の部分がどうにも日本語に訳せない(^_^;) 一種の擬態語(擬音語?)なのだろうし、何となく状況は伝わってくるから原曲の音そのままにしておこう。とも思ったが、辞書と首っ引きで、でっち上げたのが上の邦題(^_^;)。「燦燦 さんさん」は光り輝くさま、「纏綿 てんめん」は「まつわりついて離れない、情愛が細やか」といった意味である。
イヒョンソプは「ィエッシイネノレ 昔の詩人の歌 ハンギョンエ」「ハルミコッ 翁草 パギニ」の作者である。「昔の詩人の歌」なんて、遥か昔のスタンダードと思ってたのに81年の作品だった。
そういえば、この曲も四日市で歌ってくれた。Morris.はこのアルバムの中でこれが一番好きかもしれない。

5.뜻밖의 이별 トゥッパッケイビョル 思いがけぬ別れ 詞/장경수チャンギョンス 曲/장옥조チャンオクチョ 130 G
これまた軽快なSwing調のアップテンポナンバー。タイトルに反してえらく明るい曲である。
「思いがけない別れを告げられて、しかめっ面しそうになったけど、涙が溢れる前に回れ右して、あなたにその姿を見せないようにしなくちゃ。真っ白なあたしの心に火をつけておいて、水をかけるような仕打ち。責任は貴方にあるのかもしれないけど、そこは思い切りよく背を向けて行くわ」
という、いじらしい決心の歌なのに、この明るさは何なんだろう? 「シンサドンクサラム」「チャムカンマン」でブレイク時の「明るい怨歌」そのままの歌唱である。チュヒョンミの魅力のひとつは、暗い、恨みがましい、未練たっぷりといったそれまでの韓国トロット界に新風を巻き起こしたあの「明るさ」だった。あれは韓国トロット界に革命をもたらした、といっていいくらいのインパクトがあった。キーも当時一番多かったGメジャーである。
作曲のチャンオクチョは教会の牧師でもあるらしい。「真の幸福は、世の中には無くて、ただイエスさまの中にある」なんて説教してるらしいから、こんな理不尽な別れだって、新しい喜びの始まりくらいに考えようという応援歌風に仕上げたのかもしれない。
この曲は聴く程に懐かしいあの頃が蘇えるような気分にさせられる。

6.인형의 집 インヒョンゲチプ 人形の家 詞/박현진パクヒョンジン 曲/박현진パクヒョンジン 92 Am
「人形の家」と言っても、もちろんイプセンの戯曲とは関係ない。
「大好きなあなた。あなたの心のなかに二人の家を作って、小さいドアには可愛い名札、庭にはかぼちゃを植え、松葉牡丹、桃、鳳仙花、タンポポ、コスモス、夕顔、忘れな草水仙、月見草、向日葵を咲かせて、幸せあふれる人形の家で甘辛く暮らしましょう」
という、ほとんど空想的内容の歌である。Morris.はこれだけ多くの花の名前が出てくる韓国歌謡は初めて見た。10種もの花が登場する(かぼちゃも入れれば11種)。だいたい韓国人は花の名前には関心が薄い。その中でこれだけ花の名前を並べたのは作詞家が例外的に花への関心が深かったのだろうか?
この曲では作詞も担当しているパクヒョンジンは現在韓国一の人気作曲家だろう。
パクサンチョルの「ムジョッコン 無条件」の作曲家というだけで、大方の賛同を得られると思う。
Morris.はちょっと前から彼には注目していた、というか、実は顔見知りなのである(自慢モード(^_^;)) 4,5回会ったことがある。と言ってもほとんどはノレチャラン絡みである(^_^;) 最初は2005年8月東京日比谷公会堂で開催された「イルボンノレチャラン」で、そのときMorris.が歌ったペイロの「シントブリ 身土不二」が彼の作曲だったこともあって、審査員として来日していた彼と、楽屋で親しく話す機会をもった。
2010年の釜山松島海水浴場での「ヒョンイン歌謡祭」でも審査員の彼に再会の挨拶して楽譜にサイン貰ったし、その前後にもノレチャランで何度か会い、2ショット撮影したりもした。自慢話はこのくらいにして、彼の代表作の一部を挙げておくと「ポンソナヨンジョン 鳳仙花恋情 ヒョンチョル」「ネパクチャ 四拍子 ソンデグヮン」「クシプクチョンク 99.9 ペイロ」「ナムナムプンニョ 南男北女 キムジエ」「プニゴ …だけだ パククヨン」。ちなみに「プニゴ」のパククヨンは彼の息子である。

7.사랑이 오네 サランギオネ 愛の訪れ 詞/박상훈パクソンフン 曲/박성훈パクソンフン 130 Gm
いかにもトロット、というよりポンチャックと呼びたい、調子の良い曲調である。ちょっとこのアルバムでは異色かもしれない。
もちろんチュヒョンミはこんなド演歌だって上手いものである。実に気持ちよさそうに歌っている。途中の女性コーラスの薄っぺらなところや、「ハーッ!」「チャララララァー」という掛け声、エンディングの「チャチャチャチャッ!!!」もMorris.には好感度大である。
「恋がやってきたみたいよ、そよ吹く花の風に浮世の風にのって。偶然の出会い、風吹くままに恋を咲かせてみようか。」
実にお気楽、脳天気な、軽いノリの歌である。しかし、ポンチャックだからこれで良いのだ(^_^;) 
この曲で作詞もこなしてるパクソンフンは、ヒョンチョルの「サラングンナビインガバ 恋は蝶々」の作曲者だといえば、なるほどと膝を叩く人も多いだろう。
この曲もヒョンチョルが歌ってもおかしくない、というより、まるでヒョンチョルの歌をチュヒョンミが歌ってるみたいだと思ってしまったMorris.である。ヒョンチョル自作の「サランエイルンピョ」なんか、この歌のパクリではないかと(時間が逆だけど)錯覚しそうだ。

彼のヒット曲を挙げると「チョンノクス 常緑樹 チョンミギョン」「ネマウムピョルガカッチ 心は星のよう ヒョンチョル」(この曲は91年の「チュヒョンミGoldenアルバムに収められている)「ナルボリンナムジャ あたしを捨てた男 ハチュナ」等々ほとんどがポンチャックスピリットあふれたすごいラインナップである。

8.남인가요? ナミンガヨ? 他人なの?  詞/예서イェソ 曲/김기표キムギピョ 110 A♭m
突然ロック風、といって悪ければ(悪くは無いけど(^_^;))リズム・ダンス歌謡的ノリの曲である。それにしても、かっこいい。
「愛も人も目覚めてる夜、これまでの二人の愛、今日からはもう他人なの。これまでの全てがはかないものだったとしても、それでももう見知らぬ同士になるの? 愛も思い出も忘れるために化粧直しして、この夜を満たす愛を探して夜の道に出て行こう」
いやあ、歌詞もちょっとハードボイルドタッチ。
作曲家キムギピョといえば「サランエプルシチャク 愛の不時着 パンナムジョン」「クデスルプムカジサランヘ 君を悲しいほど愛す シムシン」など男性歌手のダンスナンバーを得意にしてたというイメージが強い。いや、Morris.にはそれよりキムスヒの「ジョンヨレコッ 情熱の花」「ソウルヨジャ ソウルの女」」「チャジョンシムルトゥゴトナラ プライド持って去れ」の作曲家としての印象が強かった。この曲をキムスヒが歌ったらどうなるか、聴いてみたいものだ。
でもキムギピョとチュヒョンミはかなり以前から縁はあったようだ。「"'89チュヒョンミ」アルバムにはキムキピョの作品3曲(「上海の夜」「永東深夜二時半」「苦しい心」)が収められている。聴き直してみたら、いずれも純然たるトロット風で、ちょっと無理してるような気がした(^_^;)
日本で「流されて」という題でヒットした「ネマウムタンシンギョトゥロ 心は貴方のそばに キムジョンスと急行列車」も彼の作曲である。

9.바보 사랑 パボサラン 愚かな愛 詞/김진룡キムジンニョン 曲/김진룡キムジンニョン 104 Gm
前奏聴いただけで、思わずチャンユンジョンの「コッ 花」を連想した。テンポも同じくらい(花はbpm102)だし、歌い方も心なしかユンジョンちゃんっぽく聞こえるのは、Morris.の空耳なのだろうか? どちらにしろ、Morris.はこのての曲は大好きだ(^_^)
「好きなら好きと迷わず愛してよ。ためらってちゃ駄目。心のままにアタックしてよ。どうして馬鹿みたいにちぢこまるの? 勇気のない人にはあたしは愛せない。」
とことん積極的な女性の側からの攻めの歌だね(^_^) これは相当に自身に自信のある女性なんだろうな。
キムジンニョンといえば、これはもう韓国人で知らない人はいないと言い切れる「ナメンヨルチャ 南行列車 キムスヒ」の作曲家である。Morris.は彼とも釜山のヒョンイン歌謡祭で会った。
他にも「ヨクシムジェンイ 欲張り シムシン」「ノルサランハゴド 貴方を愛しても チョンユナ」「マニャゲ 万一 チョハンジョ」などヒット曲多数。

10.한국을 사랑헤요 ハンググルサランヘヨ 韓国愛 詞/김지평キムジピョン 曲/송운선ソンウンソン 138 Dm
Morris.には超懐かしいキャバレー歌謡、とでも言いたくなるスタイル。最初聴いた時はコミカルな愛国ソングだと、思ってしまった。
「韓国が好き、すっごく好き。言葉や文字が違っても、キムチチゲ、ピビンパ大好き。韓国で暮らしたい。韓国が好き、すっごく好き。土地柄に馴染めないところがあっても、ポジャンマチャ、ノレバン、ソジュ一杯。人生の幸福を探し求める第二の故郷、心から韓国が好き」
うーーん、「言葉や文字が違っても」とか「第二の故郷」とかいう歌詞があるということは、海外から韓国にやって来た外国人の心を歌ってるのか。
そうか、このアルバムの収益は、「多文化家庭」(つまり海外からの移民家族)に全額寄付されると、ジャケットに書いてあったから、この曲はそれに即して作られたものだろう。
しかし、この歌詞には、Morris.も共感を覚えるところ大である。以前、チュヒョンミ番組宛に葉書出した時に、この歌の一部を引用した。番組で取り上げられたかどうかは不明だが、葉書の裏にはファンクラブと一緒の集合写真貼っておいたから、たぶんこの葉書は自宅に持ち帰ってくれてると思う。(思いたい)
作曲のソンウンソンは作曲界の長老で、ウンバングルチャメ(銀鈴姉妹)の「サムチョンポアガシ 三千浦娘」「サンコドンウヌンハング 汽笛の港」の作者である。

11.餘白 사/정욱 곡/정풍송 翻訳/董安那 84 C
これは2トラックの「余白」の中国語バージョンで、Morris.は全く中国語はわからないが、チュヒョンミの中国語の発音が美しいということだけはわかる。韓国語と中国語は響きがまるで違う。中国語には四声があるためかもしれないが、Morris.はやっぱり韓国語の方が耳に近しいので、韓国語バージョンの方に軍配を挙げておきたい。

半年分のブランクを挽回するために? 今回はかなり長文になったし、それなりにリキが入ってるとも思う。これを書き上げる(打ち上げる?)間に、このアルバム20回以上聴いたのではなかろうか。でも全く飽きなかったよ(^_^)

番組に出演した作曲家のうち大御所作曲家キムヒガプの名が見当たらないのは、全曲キムヒガプ作品のアルバムを先般チュヒョンミがリリースしたためだろう。

それでは皆様、次は、来年お会いしましょう(^_^)/……って(>_<)(^_^;)

いや、これからはもう少し頻度を上げたい。という気持はある。
乞御期待(^_^;)