イスンチョル・スペシャル

morisakikazuo2009-03-12

3月1日のKBS「コンサート7080」はイスンチョル・スペシャル特番だった。この番組はたいてい5,6組のアーチストを迎えて数曲ずつというのが恒例なのだが、個人の特集というのは珍しい。通常より10分延長して80分というのもリキが入ってる。
イスンチョルは1966年生まれ、1985年ロックグループ「プファル 復活」のリードボーカルとしてデビューその後1989年ソロとして独立し、たてつづけにヒットを飛ばした。
Morris.が知ったのもソロ歌手としてで、80年代末の若手男性歌手御三家といえば、このイスンチョルと、韓国のとしちゃんパンナムジョンと、ぼんぼん風のピョンジンソプだったが、イスンチョルが一番ロックっぽかった。
しかし90年にマリファナ使用で逮捕され5年近く活動停止の状態だった。
また、盗作疑惑も多く、いろいろ大変な歌手生活だったようだ。
Morris.は一度だけ彼のライブ見たことがある。たぶん90年頃だろう。ソウルの小さめのホールで、プファルとは違うバンドを従えてのライブだったが、外国人特権?を利用して楽屋でちょっとだけ話すことができた。当時一緒に韓国語を学んでたBさんがイスンチョルの大ファンだったので、彼女のためにアルバムにサインをもらいたかったのだった。当時はまだちょっと不良少年っぽい雰囲気があった。
今日の番組、ひさしぶりのイスンチョル、えらく太ってる(^_^;)ぞ。薄く口髭も生やしてる。一曲目は「ソニョシデ 少女時代」で、司会のペチョルホと挨拶した後「アンニョンイラゴマルハジマ さよらと言わないで」。Morris.はこの歌が一番好きなのだが、えらくサービス精神旺盛になってたスンチョルは、これを客に歌わせようと、歌詞を先読みしてのシングアウト。これは、やめて欲しかった。そんなタイプの歌ではない。
続いてイボヨンという綺麗な女優さんが登場。彼女の主演映画に音楽を提供したということらしい。スンチョル自身もちょこっとだけ出演したとか言ってた。
その後、「クロンサラムドオプスムニダ そんな人もいない」「チャムドオジアヌルパメ 眠れない夜に」という知らない曲のあと、「オヌルドナン 今日も僕は」。この曲はファピョンさんが良く歌ってたが、やっぱりかっこいい。
そして、最近のトロットの大ヒット曲、パクサンチョルの「ムジョッコン 無条件」これは盛り上がったね。あの曲はトロットといっても結構ロックの要素もありそうだ。いやイスンチョルのロックに、実はトロットネム(臭い)があったのかも(^_^;) 
ペチョルスが演歌のマネージャーのふりで「契約しよう」とのせると、調子にのったイスンチョルは「ムジョンブルス 無情ブルース」をアカペラでワンコーラス歌い上げてまた観客を喜ばせる。
そしてバラードの名曲「マジマクコンソトゥ 最後のコンサート」、プファル時代のヒット曲「ヒヤ 姫よ」を熱唱。
さらにまたまた「ソニョシデ 少女時代」を歌いだすと、バックに大勢の女の子が。実は、これ9人組の「少女時代」というグループで、1年半ほど前にデビュー、しかも、スンチョルの「少女時代」をカバーしてヒットさせたから、こういう演出になったのだろう。
9人という大所帯は、モーニング娘に似ているが、結構歌も上手いし、それぞれ可愛い(^_^)
グループ少女時代は「GEE」「DEAR MOM」の2曲を歌って引っ込む。
最後は「チングエチングルルサランヘンネ 友だちの友だちに恋した」「シャムプエヨジョン シャンプーの妖精」「ソリチョ 歌え」の3曲でフィナール。20年近くたつと、とんがってた人もかなり丸くなるなと思わせる80分だった。

「最後のコンサート」youtube画像