キムヘヨンとチャンユンジョンの接点(@_@)

morisakikazuo2009-05-05

前回の更新からまたまた間が開いてしまった。韓国歌謡への関心が薄れたわけでもなく、ネタもいくらでもあるのだが、4月の繁忙期と、酒のおかげで、更新できずにいたのだ。(>_<)。
このネタだけは一刻も早く書いておきたかった。
最近は中堅女性トロット歌手として安定した地位を確保しているわれらがキムヘヨン嬢である。「ガラスの靴」の大ヒットは記憶に新しい。しかし、Morris.としては「ソウル・テジョン・テグ・プサン」「カンクンナムジャ」に代表される、ちょっとコミカルなポンチャックディスコクイーン時代のヘヨン嬢がちょっと懐かしくもある。
彼女のCDは20枚近く持ってるが、ベスト版は最初の数曲だけ新曲を追加して同じジャケットで何枚も出してたから、アルバムとしては15枚くらいといった感じである。
ファーストアルバムはタイトルそのまま「キムヘヨン」で93年の発売。このアルバムではトロットというより、リズム歌謡に近い雰囲気である。そして2nd.アルバム「キムヘヨン2」が94年5月1日発売。もっともMorris.はこの2枚はだいぶん後で入手した。入手はしたもののあまり熱心に聴いたことはなかった。
キムヘヨンといえば、当時のポンチャックディスコメドレーブームを代表する「ソウル・テジョン・テグ・プサン」一連のシリーズのインパクトがあまりに強かったためだ。2nd.アルバムとほぼ同時期に発売された「キムヘヨン・ディスコ」(94年5月15日)こそ、初期のヘヨン嬢の最高傑作アルバムといえるだろう。
その後たてつづけに「感覚ディスコ」シリーズ3枚、これまた大ヒットした「カンクンナムジャ」シリーズ3枚、「アッサ超特急」2枚、「エップンカペ」シリーズ3枚、「ピッタギディスコ」シリーズ2枚を出して、うり丸さん、Morris.などファンクラブ会員を熱狂させてくれた。
ちょっと話が遠回りしてしまったが、今日の話題は2nd.アルバムの中の1曲のことである。
このアルバムには10曲が収録されている。

1.「パラギ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
2.「ヤプフェヤ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
3.「サランエヒャンギ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
4.「ソウル・テジョン・テグ・プサン」ソパンソク作詞・チョウィソン作曲
5.「アルスオムヌンクデ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
6.「サランエティケッ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
7.「オブンマンド」ソパンソク作詞・ソルンド作曲
8.「タッ、オブンマンド」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
9.「オディガッスルカ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
10.「イロンバメ」ソパンソク作詞・チョンウィソン作曲
11.「パラギ」(カラオケ)
12.「ソウル・テジョン・テグ・プサン」(カラオケ)

7曲目だけがソルンド作曲で、それ以外はすべてソパンソク作詞・チョンウィソン作曲になっている。初期のヘヨン嬢のオリジナル曲の大部分がこのコンビの作品である。
作詞のソパンソクは、韓国作詞家協会の会長を勤めるほどの大御所で、音楽事務所「TOP MUSIC」の代表で、ヘヨン嬢の実質的マネージャ(育ての親)でもある。ヘヨン嬢の正式アルバムはすべてTOP MUSICの発売だ。(正式ではないものが一時横行してた(^_^;))
9曲目の「オディガッスルカ」は、パンミのヒット曲で、ソパンソクは彼女も育てていて、ヘヨン嬢にとっては直系の先輩歌手にあたる。Morris.はヘヨン嬢がカバーしたパンミの曲から、オリジナルのパンミも聴くようになり、すっかりはまってしまったが、そのことはまた別の機会に書くことにしよう。
しかし、何で急にこのアルバムを聴きなおすことにしたのかはよくわからない。たんにBGMとしてPC作業しながらながしてたのだろう。
このアルバムに入ってる「ソウル・テジョン・テグ・プサン」は、お馴染みのディスコ調とは対照的にスローでソフトで、はっきりいってあまり面白くない。初期のヘヨン嬢はポンチャックディスコに限るなあ、やっぱりこの2nd.アルバムは失敗作かもしれないと、CD取り替えようかと思ってるうちに次の曲の叙情的な前奏が始まった。なかなか良さそうな曲じゃないかと聴いてたら、おいおい、これはどこかで聴いたことあるぞ。聴いたことあるどころか、Morris.の愛唱歌ではないか。カラオケでも、ミニギター弾き語りでも今一番良く歌ってる十八番中の十八番である。びっくりしたなあ、もぉーーっ(古い(^_^;))である。
もったいぶるのは止めて、さっさと白状することにしよう。
韓国トロット界のアイドル、チャンユンジョンちゃん2007年のヒット曲「チョッサラン」である。前奏やアレンジは違うけど、メロディはそっくり、ぢゃなくて、そのまんまである。思わずリピートしてしまった。何回聴いても間違いない。いくらパクリの多い韓国歌謡界とはいえ、これはあんまりではないか、と、ユンジョンちゃんのアルバム引っ張り出して「チョッサラン」を見たら、ピョンオクフィ作詞、チョンウィソン作曲と書いてあった。ホッ、良かったあ\(^o^)/ ぱくりではなくて、同作品のリメイクということだったわけだ。
しかし、Morris.の大好きなトロット女性歌手2人が、同じ曲を違った歌詞とタイトルで、それぞれオリジナルとして歌ってたという隠された事実(^_^;)は、Morris.にとっては一大発見といえる。
何よりも「チョッサラン」が「ソウル・テジョン・テグ・プサン」と同じ作曲家の作品だったというのには、二度びっくりだった。
「チョッサラン」に関しては、以前「MBCチャンユンジョンSpecial」で紹介してるからそちらを参照してもらいたい。
改めて両者を聞き比べてみると、それぞれの特長がよく表われている。ヘヨン嬢の歌の上手さは文句なしだし、艶っぽい(^_^) 対してユンジョンちゃんは可愛くいじらしい娘心が見事に表現されてる。ユンジョンちゃんはデビュー当時はそれほど上手い歌手とは思わなかったけどその後数年で、とんでもなく上手くなったし、そういう意味では「チョッサラン」はその転機といえるかもしれない。
ここで、Morris.は突然、ザ・ピーナッツの「手編みの靴下」(岩谷時子作詞/宮川泰作曲)と、園まりの「逢いたくて逢いたくて」(岩谷時子作詞/宮川泰作曲)のことを連想した。こちらは同じ作詞家が別の歌詞でリメイクしたものだったけどね。
こうなったらMorris.は「アルスオムヌンクデ」もレパートリーに加えたくなった。まあ楽譜はそのまま「チョッサラン」を流用すればいい(^_^)

皆さんにも聴き比べてみられることをお勧めしておく。

알 수 없는 그대
アルスオムヌンクデ

서판석 작사/정의송 작곡
ソパンソクチャクサ チョンウィソンチャッコク


그 찻집에 들어서면 잿빛에 물든 그대의 모습
クチャッチベ ドゥロソミョン チェビッチェ ムルドゥン クデエ モスブ

가까이 가면 흩어지는 희뿌연 담배연기
カッカイガミョン フトジヌン フィプヨン タムベヨンギ

그대 왜 나를 슬픈 눈으로 바라보고 있는건가요
クデウェ ナルルスルプンヌヌロ パラポゴインヌコンンガヨ

오늘 만이라도 단 한번만이라도
オヌルマニラド タンハンボンマニラド 

사랑한다 말할 수 없나요
サランハンダマルハルス オムナヨ

그대 곁에서 참았던 눈물 아팠던 마음 보이고 싶어요
クデギョテソ チャマットンヌンムル アパトンマウム ボイゴシポヨ

알 수 없는 그 표정으로 나를 서있게 하지마세요.
アルスオンヌン クピョジョンウロ ナルルソイッケハジマセヨ



아무런 말도 하지않고 바라만보는 그대의 모습
アムロンマルドハジアンコ パラマンボヌンクデエモスブ

내가 먼저 말을해도 아무런 대답없네
ネガモンジョマルルヘド アムロン テダプオムネ

그대 왜 자꾸 그런 눈으로 바라보고 있는건가요
クデウェ チャク クロンヌヌロ パラボゴインヌンコンガヨ

오늘만 이라도 단 한번 만이라도
オヌルマニラド タンハンボンマニラド 

사랑한다 말할 수 없나요
サランハンダ マルハルス オムナヨ


그대 곁에서 하고픈 이야기 그립던 마음 보이고 싶어요
クデギョテソ ハゴプニヤギ クリプトンマウム ボイゴシポヨ

그대 나를 이자리에서 그냥 서있게 하지마세요.
クデナルル イジャリエソ クニャン ソイッケハジマセヨ

わからないあなた

ソパンソク作詞/ジョンウィソン作曲


茶店に入ると灰色に霞むあなたの姿

近づけば立ち込めた煙草の煙

あなたはなぜ悲しい目であたしを見るの

今日だけでも一言だけでも愛すると言えないの?


あなたのそばにいて涙こらえきれない胸の痛み

理解不能な表情であたしをほっとかないでよ


誰もが言葉に出せずあなたを見てるだけ

あたしが声をかけても返事はないのね

あなたどうしてそんな目で見るの

今日だけでもただ一度だけでも愛すると言えないの?


あなたに話す言葉も懐かしい心も見えずにいる

このままあたしをそのままほっとかないでよ


「アルスオムヌンクデ」の音源はこちら