朝露

morisakikazuo2006-06-27


この歌は、韓国フォークソングの第一人者キムミンギの代表作である。
「アチム」が「朝」で「イスル」が「露」。リエゾンして「アチミスル」となる。
一般には1984年発表のヤンヒウンの歌唱がオリジナルとされるようだが、キムミンギ自身が70年代に発表したものの、即発禁(^^;)、大学生を中心とする民主化運動圏の若者たちのテーマソングみたいに歌いつがれていた。
キムミンギは朴正熙政権からは完全に敵視され、活動もままならない状況に追い込まれ、レジスタンス的活動を継続して、カリスマ的存在だった。
Morris.は、韓国歌謡専門で、どちらかというとアイドル、トロット、リズム歌謡(^^;)あたりを攻めていたので、フォーク系にはいまいち距離を置いていた。でも、この曲にはそれなりの思い入れがあった。六甲学生青年センターの飛田館長の十八番がこの曲で、Morris.は何回聞かされたかわからない(^^;)
しかしこの歌詞をざっと見たところ、これが問題視された理由がよくわからない。墓地の上に上る太陽というあたりが、何らかの象徴と受け止められたのだろうか。
在日コリアン女性歌手李政美もこの曲を得意曲にしている。Morris.も2回聞いたが、ちょっと思い込みが強すぎるきらいがあると思う。


[ 아침이슬 김민기]
アチミスル キムミンギ


긴 밤 지새우고
キンバム チセウゴ

풀잎마도 맺힌
プリムマダメッチン

진주보다 더 고운 아침 이슬처럼
チンジュポダ トコウン アチミスルチョロム


내 마음에 설움이
ネマウメソルミ

알알이 맺힐때
アラリ メッチルテ


아침동산에 올라 작은 미소를 배운다
アチムドンサネ モルラ チャグンミソルル ペウンダ

태양은 묘지 위에 붉게 떠오르고
テヤンウン ミョジウィエ トオル

한낮에 찌는 더위는 나의시련일지라
ハンナジェ チヌン トゥイヌン ナエシリョニルジラ


나 이제 가노라 저 거친 광야에
ナ イジェカノラ チョコチン クヮンヤエ

서러움 모두 버리고 나 이제 가노라
ソロウム モドゥ ボリゴ ナイジェカノラ


朝露 キムミンギ 作詞作曲歌


長い夜を徹して
草の葉に結んだ
真珠より美しい朝露の如く
我が心に悲しみが
一粒ごとに結ぶとき
朝の丘に登り
かすかな微笑を学ぶ
太陽は墓地の上に赤く上り
真昼の刺すような暑さは
我が試練なのだ
今こそ行かねばならぬ あの荒れ果てた広野へ
全ての悲しみを振り捨てて 今こそ行かねば
 
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