ムンヒオク

morisakikazuo2004-11-11

彼女の存在を初めて知ったのは89年の「サランエコリ--愛の街」である。Morris.はこの歌を聴いて、てっきりチュヒョンミの新曲に違いないと思ってしまった。
当時のチュヒョンミは爆発的な人気だったし、この曲の作曲家が「ピネリヌンヨンドンギョ--雨降る永東橋」「シンサドンクサラム--新沙洞の人」「ヌンムレブルース--涙のブルース」とチュヒョンミの名曲を立て続けに手がけたナムグギンだったことにもよるのだろうが、ムンヒオクの歌のうまさにだまされてしまったということもあるだろう。
ムンヒオクは69年生まれで高校2年のときに「サトゥリメドウルリ--方言メドレー」というアルバムを出して注目を集めた。やはりこれもチュヒョンミが過去のヒット曲を切れ目なしに歌いつづけるメドレーアルバム「サンサンパーティ」の流れを汲むものだったが、ともかく大ひっとで百万枚突破したといわれる。
それが二十歳にもならぬ少女が歌ってるという意外性もあったようだ。
Morris.は彼女を見ると、松居直美を連想してしまう。そこそこ歌もうまいけど地味だなあというところが似ているようでもある。
91年にでた「ソンウンキミエヨ--姓はキムよ」もなかなかいい曲だがこの前奏は、石川さゆりの「天城越え」のパクリではないかと思ってしまった。
しかし、彼女はずっと韓国トロット界の中堅歌手として活躍してそれなりの人気を維持している。
先日の「開かれた音楽会」では、ヒョンチョルとデュエットなどしていたが、貫禄負けすることもなくがんばっていた。
「愛の街」は今でもMorris.のノレバン十八番の一曲である(^^;)

色街は とこはるの国 ぬくい闇 永東名物 口をきく花歌集『韓歌』