春の日は過ぎゆく

morisakikazuo2009-01-21

ほとんど廃墟となりはてている(^_^;)このブログである。前回の書き込みから1年半近くたってしまった。だが、その間韓国歌謡との付き合いはどんどん深みにはまる一方である。
ミニギターを手に入れてからというもの、カラオケよりも弾き語りと伴奏に重点を移しつつある。
韓国旅行にもミニギターが欠かせない小道具になっている。
くわしくは最近の韓国旅行記を見て欲しい。
http://www.orcaland.gr.jp/~morris/korea/0711kor/index.htm
http://www.orcaland.gr.jp/~morris/korea/0808korea/index.htm
あいかわらずk-popなどは無縁の存在だし、トロット歌謡もなかなか新曲にまでは手がまわらず、もっぱら過去の名曲を渉猟する傾向にある。
そういった曲の中から、今回は1953年の「ポムナルンカンダ 春の日は過ぎゆく」を紹介しよう。
Morris.はこのオリジナルは聴いたことがない。ペクソリという女性歌手で漢字で書くと「白雪姫」である(^_^;)
きっかけは、Morris.の最も敬愛するアンダーグラウンド歌手チャンサイクの最新のアルバム「サラミクリウォソ 人恋しくて」である。
チャンサイクはもともと国楽のテピョンソ(笛)の奏者として有名だったが、40歳過ぎてから歌手になった。過去にアルバム5枚を出しているが、オリジナル曲のほかに、過去の韓国歌謡を自分なりに換骨奪胎して収めている。Morris.はこれがとんでもなく好きでたまらない。
過去に取り上げられた曲は「大田ブルース」「十九の純情」「椿娘」「雨降るコモリョン」「光と影」「春雨」「他郷暮らし」「ダンサーの純情」「あなたに全てを捧げよう」「哀愁のネオン街」「アリラン」などである。
そして5枚目のアルバムにはこの「春の日は過ぎゆく」と「過去をきかないで」「黒い傷痕のブルース」が収められていた。この三曲がまたどれも素晴らしすぎる。「過去をきかないで」は典型的韓国トロット。「黒い傷痕のブルース」はアメリカの曲で、日本では小林旭が歌い、最近はクレイジーケンバンドがカバーしているが、韓国ではあまり聞く機会がなかった。
そして「春の日は過ぎ行く」。作詞ソンロウォン、作曲パクシチュンである。このパクシチュンこそは、現在Morris.が一番痺れている作曲家である。彼のことについては、稿を改めて紹介したい。
Morris.もぜひこの歌をレパートリーにしたいと、楽譜を探して練習したのだが、これがなかなかの難曲だった。音の上がり下がりがちょっと普通の曲と違うのだ。端的に言えばMorris.の音感がついていけないだけのことかもしれないが(^_^;)
しかし、この曲とチャンサイクの歌唱について、くだくだ書く必要はない。
韓国のサイトで、これを聴くことができるからだ。最近は韓国でも著作権問題が厳しくなって、サイトでの音源が削除される傾向にあるので、このサイトもいつ閉鎖されるかわからないが、とにかく今のところすんなり繋がるようなので、ぜひ今のうちにじっくり聴いてみてもらいたい。
http://www.youtube.com/watch?v=8Vs1wNbYMxo&feature=related


봄날은 간다
ポムナルン カンダ 
/ 작사 손로원 작곡 박시춘 노래 백설희
作詞ソンロウォン 作曲パクシチュン 歌ペクソリ


연분홍 치마가 봄바람에 휘날리더라 
ヨンブノン チマガ ポムバラメ フィナリドラ
오늘도 옷고름 씹어가며 
オヌルドオッコルム シボガミョ 
산제비 넘나드는 성황당 길에 
サンチェビノムナドゥヌン ソンファンダンギレ
꽃이피면 같이 웃고 꽃이지면 같이 울던 
コッチピミョンカッチウッコ コッチヂミョンカッチウルドン
알뜰한 그 맹세에 봄날은 간다 
アルトゥルハン クメンセエ ポムナルンカンダ

새파란 풀잎이 물에 떠서 흘러가더라 
セパランプリピ ムレトソ フルロガドラ
오늘도 꽃편지 내던지며 
オヌルドコッピョンジ ネドンチミョ
청노새 짤랑대는 청마차길에 
チョンノセチャルランデヌン チョンマチャギレ
별이 뜨면 서로 웃고 별이 지면 서로 울던 
ピョリトゥミョンソロウッコ ピョリヂミョンソロウルドン
실없는 그 기약에 봄날은 간다 
シロムヌン クキヤゲ ポムナルンカンダ

열아홉 시절은 황혼속에 슬퍼지더라 
ヨラホプシジョルン ファンホンソゲ スルボチドラ
오늘도 앙가슴 두드리며 
オヌルドアンガスム トゥドゥリミョ
뜬구름 흘러가는 신작로길에 
トゥングルムフルロガヌン シンジャンノギレ
새가 날면 따라 웃고 새가 울면 따라 울던 
セガナルミョンタラウッコ セガウルミョンタラウルドン
얄궂은 그 노래에 봄날은 간다 
ヤルクジュン クノレエ ポムナルンカンダ


春の日は過ぎゆく

ピンクのスカートが春の風に飜る
今日も服紐に手を添えて
山燕飛び交う城隍堂路に
花咲けば共に笑い花散れば共に泣いた
つましいその誓いに春の日は過ぎゆく
 
真っ青な草の葉が水面を流れる
今日も花の手紙投げ出して
驢馬の鈴鳴る青馬車の道に
星上れば共に笑い星沈めば共に泣いた
無情なその約束に春の日は過ぎゆく
 
十九の頃は夕暮れを憂い
今日も胸元をたたいて
浮き雲流れる新道に
鳥飛べば共に笑い鳥鳴けば共に泣いた
薄情なその歌に春の日は過ぎゆく